何処かの誰かの長い独り言

長い長い独り言

訃報を受ける

初の記事に書いた幼馴染が先月亡くなっていたことを一昨日、知った。


先月、7月上旬の誕生日にはもう未読だったが6月26日まではLINEのやりとりをしていた。1日1回だったが彼女にしては珍しく連日スタンプを送ってくれていたので嬉しかったのでよく覚えている。


彼女のInstagramを改めて見た。

お洒落な手作りの食事などが沢山だった。本当にいよいよその時まで、彼女は化粧品も新調していたし、ずっとお洒落も楽しんでいるようだった。


癌に罹患した事を知ってからたった1年半で彼女は他界した事になる。手術痕は8箇所あったとSNSに書いてあったが、まさかそんなに手術を受けていたとは知らなかった。


幼馴染との思い出はまだ特に思い浮かばない。何故だろう、彼女のブログにはちょいちょい私が登場していた。


私を「悪友」と表現してあるので、内心「そこはせめて竹馬の友にでもしてくれよ」と思ってはいたが、彼女らしさを損なっては勿体無いので敢えて何も言わなかった。まあ現に悪友でもあった気がする。


彼女とは約1年半会っていなかった。癌の告知を受けてからは友人と会ったという記録は見ていない。以前は仲が良いとは言えない関係性であった妹と、妹の子供達とはちょくちょく出掛けているようだった。


私が遊びに誘っても断られていたので、何となく彼女の心情は察していた。


Instagramではコメントを交わす事もあったし、LINEは彼女の独特のコミュニケーションの方法である、LINEスタンプを用いた会話だった。実の妹との会話もスタンプだと聞いたことがある。たまに文字のやり取りはしていた。


近所に住む従姉妹ですら彼女が他界したことを知らなかったらしいので、きっと彼女の意向で葬儀に同居家族以外、誰も呼ばなかったのだろう。


なので私はもっとブログ内に思い出を綴りたかったが、彼女との個人的な話は書かないことにした。これからも幼馴染の中の1人として書くことはあれど、故人であるとは書かないことにする。そういえば彼女は秘密主義だったな…と思いながら。


彼女は共通の幼馴染が亡くなった時に「さよなら」というブログを書いたが、私はさよならはしない。今回、この世とあの世はきっと繋がっていると感じたからだ。


また会える日まで。